VOCALOID6を使ってみた 〜初音ミクV6で1曲作るまでの画面キャプチャつきレビュー〜

こんにちは、DangoProjectのDangoです。今回は、ずっと気になっていた VOCALOID6(ヤマハの最新歌声合成ソフト)を導入したので、立ち上げから曲作りまでの流れを画面キャプチャ付きでレポートします。最後に、実際に作った1曲もmp3で試聴できるようにしています。

同じように「VOCALOID6って今どんな感じなんだろう?」と気になっている方や、VOCALOID5からの乗り換えを検討しているボカロPさんの参考になれば嬉しいです。

そもそもVOCALOID6って何が新しいの?

まずは公式サイトの説明をざっとおさらい。VOCALOID6の核は、新しく搭載された VOCALOID:AI というAIベースの歌声合成エンジンです。

「AI技術を用いたVOCALOID:AIを新搭載。つくりだせる歌声の幅がこれまでより圧倒的に広がりました」VOCALOID6公式ページより)

ざっくりまとめると、VOCALOID6の大きな特徴はこのあたり。

  • VOCALOID:AIエンジン — より自然で表現力のある歌声合成
  • 100種類以上のスタイルプリセット — 歌い方・声色を即座に切り替え
  • マルチリンガル対応 — 1つのボイスバンクで日本語・英語・中国語を混在して歌わせられる
  • ダブリング機能 — ハモリパートを瞬時に生成
  • VOCALO CHANGER — 人の歌声をAIでVOCALOIDの歌声に変換するプラグインも搭載

立ち上げて、まずはボーカルラインのMIDIを取り込んでみる

インストールを済ませてVOCALOID6エディターを起動。普段使っているDAWで作ったボーカルラインのMIDIデータを、そのままVOCALOID6に取り込んでいきます。

VOCALOID6を立ち上げて、ボーカルラインのMIDIファイルを取り込んだ直後の画面
VOCALOID6を立ち上げて、ボーカルラインのMIDIファイルを取り込んだ直後の画面

MIDIのインポートは上部メニューから。ここから.mid / .midiファイルを選択するだけで、ノート情報がそのままトラックに流し込まれます。DAW側で下書き済みのメロディをそのまま持ち込めるのは相変わらず便利。

MIDIインポートのメニュー位置。ここから.mid/.midiを読み込む
MIDIインポートのメニュー位置。ここから.mid/.midiを読み込む

デフォルトのボイスバンクは初音ミクではなく「ASA」

ちょっと面白かったポイント。VOCALOID6を新規起動したときのデフォルトのボイスバンクは初音ミクではなく「ASA」でした。VOCALOID6エディターには最初から20種類のボイスバンクが同梱されていて、ASAもそのうちの1つです。「あれ、ミクどこ?」と一瞬迷った方は私だけじゃないはず。

起動直後のデフォルトボイスバンクは「ASA」。ミクではない
起動直後のデフォルトボイスバンクは「ASA」。ミクではない

ミクに切り替えたい場合は、トラックの右上にある 「i」ボタン(インフォメーション)を押すと、ボイスバンク一覧が開いて選択できます。

右上の i ボタンからボイスバンク一覧を開いて初音ミクV6を選択
右上の i ボタンからボイスバンク一覧を開いて初音ミクV6を選択

初音ミクV6には「ORIGINAL」と「SOFT」の2種類のボイスバンクがある

初音ミクのVOCALOID6対応版「初音ミク V6」を選ぶと、内部には ORIGINALSOFT の2種類のボイスバンクが用意されています。

初音ミクV6のORIGINALとSOFTの切り替え画面
初音ミクV6のORIGINALとSOFTの切り替え画面

クリプトン公式の説明はこんな感じ。

  • Original — “ミクらしさ” を継承するキュートで素直な声色
  • Soft — 吐息混じりで艶かしい、夢見心地な声色

(出典: クリプトン公式ニュース「初音ミク V6」

試しにボイスバンクを「ORIGINAL」に切り替えると、合成された波形が明確に変化しました。同じMIDIデータでも、声色の選択で音色がガラッと変わるのがわかります。

ORIGINALに切り替えた瞬間、合成波形が変化する
ORIGINALに切り替えた瞬間、合成波形が変化する

STYLEプリセットがとにかく豊富

VOCALOID6の推しポイントのひとつが スタイル(STYLE)プリセット。公式は「100種類以上のスタイルプリセットで、歌い方・声色を即座に切り替え」とうたっていますが、実際にリストを開くと、ジャンル別に大量のバリエーションが並んでいて圧倒されます。

STYLEには膨大なバリエーションが用意されている
STYLEには膨大なバリエーションが用意されている

個人的に面白かったのは、AUTOTUNEがガッツリ効いたスタイルが最初から選べること。わざわざプラグインでチューンをかけなくても、スタイルを選ぶだけでケロケロ系の質感が一発で出せます。ジャンルに合わせて当ててみると、一気に曲の印象が変わって楽しい。

AUTOTUNEを強めにかけたスタイルも初期プリセットから選べる
AUTOTUNEを強めにかけたスタイルも初期プリセットから選べる

実際にVOCALOID6の初音ミクで1曲作ってみた

一通り触って感触がつかめたので、そのまま1曲分の短いデモトラックを仕上げてみました。タイトルは「みてね」。初音ミクV6の ORIGINAL ボイスバンクを使用しています。

VOCALOID6の初音ミクで完成させたプロジェクト画面
VOCALOID6の初音ミクで完成させたプロジェクト画面
VOCALOID6 初音ミクV6(ORIGINAL)で試しに作った1曲「みてね」

スタイルを触っただけでもこのくらい自然に歌ってくれるので、調声にかける時間をどこまで削れるかを考えると、これは制作フローが変わりそうです。

おまけ: VOCALO CHANGERも気になる

VOCALOID6には VOCALO CHANGER というプラグインも付属しています。公式の説明を引用すると:

「歌声をAIが解析し、VOCALOIDの歌声で歌い直して再構築します」「あなたの歌い方の特長やクセはそのままに、声色のみをAIボイスバンクで変換、再現します」VOCALO CHANGER公式ページより)

つまり、自分で歌ったウタをミクに歌い直してもらえる、というやつ。歌い方のクセが残せるというのが面白いポイントで、これは別記事でがっつり試してみたいと思います。

まとめ: 触ってみた所感

  • 起動→MIDI取り込み→ボイスバンク切り替え、までの導入は想像以上にスムーズ
  • デフォルトはASAで始まるので、ミク目当ての人は i ボタン からの切り替えを忘れずに
  • 初音ミクV6は ORIGINAL / SOFT の2種、用途でしっかり使い分けられる
  • STYLEプリセットがとにかく豊富で、特に AUTOTUNE系が初期同梱なのが個人的に大当たり
  • VOCALO CHANGERやマルチリンガルなど、まだ試していない機能も盛りだくさん

これから数曲、VOCALOID6でリリースしていく予定なのでお楽しみに!次回は調声まわり(ピッチ・ビブラート・Attack/Releaseエフェクト)を深堀りしていこうと思います。

参考リンク


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DangoProject
ボカロP / ギタリスト / ノベルゲーム制作者(社会人兼業クリエイター)

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