ギター初心者のためのコード弾き講座 #02 ― まず覚えるべき4つのコード(Am・Em・G・C)

この4つで世界が変わる

前回はコードとは何か、ダイアグラムの読み方をお伝えしました。今回はいよいよ実際にコードを押さえていきます。

最初に覚えてほしいのは Am・Em・G・C の4つです。

この4つを選んだ理由はシンプルで、日本語の弾き語り曲で最も頻繁に出てくるコードだからです。


押さえる前に知っておくこと

ギターのメンテナンスについて

コードの練習を始める前に、ひとつ大事なことをお伝えしておきます。

ギターは弦を押さえて弾いて初めて音が鳴る楽器です。そのため、ギター自体の状態が弾きやすさや正しい音程の出やすさに直結します

アコギを弾いたことがある人は、指先が痛くて続けられなくなった経験があるかもしれません。僕自身もそうでした。原因のひとつが弦高です。弦高とは弦と指板の間の距離のことで、これが高いと弦を押さえるのに余計な力が必要になります。

弦高はメンテナンスで調整できます。エレキギターがアコギより弾きやすいと感じる人が多いのも、弦高が低めに設定されているからです。押入れから引っ張り出したギターや、誰かから譲り受けた古いギターを使っている場合は、一度楽器屋さんに持ち込んで相談してみてください。

もうひとつ効果的なのが弦を細くすることです。弦には太さの規格(ゲージ)があり、細いほど押さえやすくなります。僕は今でもアコギには010のライトゲージを使っています。

ギターの状態が合っていないまま無理な力を入れて弾き続けると、悪いフォームが定着するだけでなく腱鞘炎のリスクも上がります。「なんか弾きにくいな」と感じたら、練習量を増やす前にまずギターの状態を確認してみてください。


指はフレットの真後ろを押さえる

フレットとフレットの間の、フレット(金属)のすぐ後ろ側を押さえるのが基本です。フレットから遠い場所を押さえると音がビビりやすくなります。

指を立てて押さえる

指を寝かせると隣の弦に触れてしまい、音がミュートされます。指を立てて、指先で押さえる意識を持つと音がクリアに出ます。最初は指が痛くなりますが、これは慣れの問題です。

人差し指を起点にする

子どもの頃から楽器に触れてこなかった人は、人差し指が一番動かしやすく、薬指が一番動かしにくいという状態がほとんどです。コードを押さえるときは人差し指を起点に置いてから残りの指を添えていくと、後々コードチェンジもスムーズになります。どのコードにも共通する考え方なので、最初から意識しておくといいです。

弦は強めに押さえる

「なんか音が出ない」という場合、大抵は押さえが甘いです。思っているより少し強めに押さえてみてください。


Am コード

Amコードのダイアグラム
Amコードのダイアグラム
  • 1弦:開放弦
  • 2弦:1フレット(人差し指)
  • 3弦:2フレット(薬指)
  • 4弦:2フレット(中指)
  • 5弦:開放弦
  • 6弦:弾かない

押さえ方のコツ:人差し指・中指・薬指を使います。3本の指を隣り合わせに並べる形なので、最初に覚えるコードとしてバランスが取りやすいです。まず人差し指を2弦1フレットに置いてから、残り2本を添えていくと決まりやすいです。


Em コード

Emコードのダイアグラム
Emコードのダイアグラム
  • 1弦:開放弦
  • 2弦:開放弦
  • 3弦:開放弦
  • 4弦:2フレット(薬指)
  • 5弦:2フレット(中指)
  • 6弦:開放弦

押さえ方のコツ:押さえるのは2本だけです。開放弦が多いぶん音が響きやすく、初心者にとって最初にきれいな音が出しやすいコードです。6弦から1弦まで全部ジャランと鳴らしてOKです。


G コード

Gコードのダイアグラム
Gコードのダイアグラム
  • 1弦:3フレット(薬指)
  • 2弦:開放弦
  • 3弦:開放弦
  • 4弦:開放弦
  • 5弦:2フレット(人差し指)
  • 6弦:3フレット(中指)

押さえ方のコツ:6弦・5弦・1弦の3か所を押さえます。押さえる場所が離れているので最初は少し難しく感じますが、指の形がつかめると安定します。6弦のてっぺんから1弦の端まで全部鳴らせるので、ジャランと弾いたときの鳴りが気持ちいいコードです。


C コード

Cコードのダイアグラム
Cコードのダイアグラム
  • 1弦:開放弦
  • 2弦:1フレット(人差し指)
  • 3弦:開放弦
  • 4弦:2フレット(中指)
  • 5弦:3フレット(薬指)
  • 6弦:弾かない

押さえ方のコツ:この4つの中では少し難しめです。3本の指がバラバラの場所に散るので、最初は形が定まらないことがあります。人差し指を2弦1フレットに置くのを基準にして、中指・薬指を順番に置いていくとやりやすいです。6弦は弾かないので、ストロークのときに親指で軽くミュートするか、6弦を避けて弾く練習をしてみてください。


音が出ないときのチェックリスト

押さえても音がきれいに出ない、というのは最初に誰もが通る壁です。原因はほぼ以下のどれかです。

① 指が隣の弦に触れている
指を立てて、指先で押さえているか確認してください。

② フレットから遠い場所を押さえている
フレットのすぐ後ろ(ナット側)を押さえるよう意識してみてください。

③ 押さえが甘い
もう少し力を入れて押さえてみてください。指先が痛くなるのは最初のうちだけです。

④ 弦が古い
これは見落としがちですが、弦が古くなると音がくもります。新品のギターでも、店頭で長期間展示されていた場合は弦が劣化していることがあります。

⑤ ギターのセッティングが合っていない
メンテナンスのところでも触れましたが、ネックが反っていたりフレットが減っていたりすると、正しく押さえていても音がきれいに出ません。「自分の押さえ方が悪いのかな」と思う前に、ギター自体の状態を疑ってみてください。楽器屋さんに持ち込んで診てもらうのが確実です。


まとめ

今回は Am・Em・G・C の4つのコードを押さえました。

  • Am:3本の指を並べる基本形
  • Em:2本だけ、最初に音が出しやすい
  • G:3か所散っているが鳴りが気持ちいい
  • C:少し難しめ、人差し指を基準に置く

次回は、バレーコード(F・Bm・B) に挑戦します。多くの人がここで一度挫折しますが、コツをつかめば必ず押さえられます。焦らずいきましょう。


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ボカロP / ギタリスト / ノベルゲーム制作者(社会人兼業クリエイター)

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