ギターで最初から楽しめるのは、弾き語りから
ギターを始めたとき、最初に「楽しい」と感じた瞬間を覚えていますか?
僕の場合は、好きな曲をコードで弾き語りできた瞬間でした。まだ指が痛くて、音もきれいに出ていなかったけれど、あの曲のイントロが鳴った瞬間の感覚は今でも忘れません。
スケール練習もソロも大事ですが、最初から「曲を弾いている感覚」が得られるのがコード弾きの強みです。コードをいくつか覚えるだけで、知っている曲が弾けるようになる。それがギターを続けるいちばんの原動力になると思っています。
この連載では、コードの基本から始めて、弾き語りで実際に曲を弾けるようになるところまで順番に書いていきます。第1回の今回は「コードとは何か」と「ダイアグラムの読み方」です。
コードとは何か
コード(chord)とは、複数の音を同時に鳴らしたもののことです。日本語では「和音」とも言います。
ギターで言えば、複数の弦を同時にジャランと鳴らしたとき、その音の集まりがコードです。音楽の中でコードは「土台」のような役割を持っていて、メロディの下でハーモニーを支えています。
よく聞く「Cコード」「Gコード」というのは、決まった音の組み合わせにつけられた名前です。Cコードなら「ドミソ」の音をまとめて鳴らす、というイメージで最初は理解しておけば十分です。
弾き語りで使うコードは多くても20〜30種類ほど。そのうち日常的に登場するのはさらに絞られます。最初から全部覚える必要はありません。
ダイアグラムの読み方
コードを調べると必ず出てくるのがコードダイアグラム(コード表とも言います)。楽譜が読めなくてもギターが弾けるのは、このダイアグラムのおかげです。
ダイアグラムはこんな見た目をしています。

少し見慣れないかもしれませんが、構造はシンプルです。
横線 = 弦
ダイアグラムの横の線が弦を表しています。上から1弦・2弦・3弦・4弦・5弦・6弦の順です。ギターを正面に構えたとき、細い弦が1弦(上)、太い弦が6弦(下)です。
縦線 = フレット
縦の線がフレット(指板の区切り)です。左から1フレット・2フレット・3フレット…と続きます。
●(丸印) = 指を押さえる場所
丸印が書いてある場所が、指で押さえるフレットです。「4弦の2フレット」「2弦の1フレット」という具合に読みます。
左の記号 = 弾く・弾かない
ダイアグラムの左端に「○」や「×」が書いてある場合があります。○は開放弦(どこも押さえずにそのまま鳴らす)、×は弾かない弦を表しています。
実際のダイアグラムを読んでみる
例として、弾き語りで最初に必ず通るコードのひとつ、Amコードを読んでみましょう。

- 1弦:○(開放弦)
- 2弦:1フレットを押さえる
- 3弦:2フレットを押さえる
- 4弦:2フレットを押さえる
- 5弦:○(開放弦、どこも押さえない)
- 6弦:×(弾かない)
これで「Amコード」の完成です。最初は記号がいくつもあって混乱しますが、「丸印が指の位置、×は弾かない、○はそのまま鳴らす」この3つを覚えるだけで読めるようになります。
ダイアグラムに慣れるためのコツ
コツをひとつお伝えすると、最初は実際に指を置きながら読むことです。
ダイアグラムを見ながら「4弦の2フレット……」と口で言いつつ、ゆっくり指を置いていく。最初はそれだけで十分です。形を一気に暗記しようとせず、ダイアグラムと指板を行ったり来たりするうちに自然と読めるようになります。
僕も最初のころは、コードが大量に載っている本をギターの横に置いて練習していました。今はスマートフォンで調べながらやる人が多いですが、やっていることは同じです。
まとめ
今回は「コードとは何か」「ダイアグラムの読み方」をお伝えしました。
- ギターは弾き語りから始めると最初から楽しめる
- コードとは複数の音を同時に鳴らしたもの(和音)
- ダイアグラムは弦・フレット・押さえる場所を図で示したもの
- 丸印が押さえる場所、×が弾かない弦、○が開放弦
次回は、弾き語りでまず覚えるべきコード(Am・Em・G・C)と、実際に押さえるときのコツを解説します。「音がうまく出ない」という最初の壁も一緒に乗り越えていきましょう。
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ボカロP / ギタリスト / ノベルゲーム制作者(社会人兼業クリエイター)
